赤い岩に覆われる、モアブの景色。ここはアメリカ南西部を代表する観光地で、マウンテンバイク、ハイキング、ラフティング、オフロードドライブを満喫できるスポットとしても知られる。
コロラド川をバックに勢ぞろいした歴代ジープ。左端が戦前のMB型で、その隣が戦後のCJ-2A。CJはシビリアンジープの略。要するに軍用車ではなく民間車です! ということ。
左から「ジープ・ステーションワゴン」「ワゴニア」「XJ型チェロキー」「YJ型ラングラー」の面々。
1963年にリリースされたカイザージープ・コーポレーション時代の「ワゴニア」。ラグジュアリーSUVの先祖ともいわれる。
ベースキャンプからオフロードドライブへ向かう途中の図。連なって走るジープのコンボイは壮観。このラングラーは2011年モデルの新色だ。
国立公園内のオフロードトレイルへと入っていく一行。日中の気温は30度近くまで上がるが、向こうの連峰は雪景色。う〜む、アメリカは広い!
まわりを見下ろせる高台に「アンリミテッド」で乗り付ける。荘厳な景色に負けない存在感はさすが。まるでテレビコマーシャルのようだ。
副変速機を4WDローレンジにし、ギアボックスを1速で、ダウンヒルに臨む。高いギアレシオが安定した速度をつくるのでドライバーは無駄にブレーキペダルを踏むことなく坂を下れる。また、アプローチアングルも十分なので、アゴを打つ心配もいらない。オープントップは景色も楽しめちゃう。
ダウンヒルもそうだが、ヒルクライムもなんら心配はいらない。アクセル一定でじわじわとトルクをかけクルマを前へ進ませる。ただし、ドライバーが見えるのは空だけ。でも慣れればヘッチャラ。
「アンリミテッド」よりもホイールベースの短い「ラングラー」は、どんなギャップも平気でアプローチできる。やはりジープの神髄はこのクルマだ。ジープスタッフの的確なアドバイスで、ドライバーは鼻歌まじり。
オープントップの「ラングラー」をドライブ。TJ型、YJ型ラングラーを所有してきただけに、JK型の完成度には脱帽。
日本でも人気のコンパクトジープ、「パトリオット」。FFベースのパッケージングながらなんら問題なくトレイルを駆け抜ける。ジープならではの躾(しつけ)がなされた。
「アレ? グラチェロ!?」、とでも言いたくなる2011年型「ジープ・コンパス」。中身は「パトリオット」と共有するが、スタイリングは「グランドチェロキー」風に仕上げられた。うわさによると、今年末から来年初頭に日本導入もあるとかないとか……。
ひととおりトレイルを走り終わると、また別のトレイルへ移動。先頭を走るのはナゾのJK型ラングラー。
マッドテレインのタイヤにブッシュガードを付けたこのクルマは、昨年ラスベガスで行われたアフターマーケットの祭典SEMAショーに出品されたモデル。現行JK型をワイルドに仕上げたカスタムカーだ。ゲームソフト『Call of Duty(コール・オブ・デューティ)』と提携した特別仕様限定車となる。
「コンパス」ベースのカスタムモデル「キャニオン」。特徴は、2.1インチハイリフトされたボディと、チェロキー用16インチホイール+ミッキートンプソンのオフロードタイヤ。
こちらはチェロキーベースのカスタムモデル、「オーバーランド」。グラチェロのグレードにも使われるこの名前は、ウィルス・オーバーランド社からとっている。で、このシマウマのようなカラーリングのチェロキーは、2.8リッターターボディーゼル車。アメリカでもディーゼルがフィーチャリングされてきたことを物語っている。
「ポークチョップ」という名前の付いたカスタムモデル。極端な軽量化をもくろんでつくり、オフロード性能を高めるというもの。プレゼンテーションによると、次期「ラングラー」の開発の第一歩となるモデルらしい。真っ赤な室内にはスパルコ製超軽量リクライニングシートが取り付けられる。エンジンはなんと6.4リッターV8 HEMI。最高出力は476ps。CJ-7を思い出す、ひさびさのラングラー系V8モデル
軽量化のため、ドア、トップ、テールゲート、バンパー、カーペット、スウェイバーなどが取り除かれた。面白いのは、排気ガスシステムに「フィアット500」用小型蒸発ガス吸着キャニスターを装着したこと。提携の流れは進んでいる。
一日のオフロード走行が終わってのひとコマ。ジョン・ウェイン主演の映画にも使われたロケ地だけにウェスタンハットがよく似合う。まさに映画のセットのような景色だ。