「アメ車」といえば、ゴツいデザインを想像し、期待をしてしまう。しかしそのデザインが今後は変わっていくかもしれない。今回は生き残りをかけたデザイン変革のお話。
■「アメ車の線は太い」
フォードのビル・フォード社長は2006年9月初頭、米メディアとのインタビューでこう答えた。
「過去の数十年間、私たちが築いてきたビジネスモデルが、もはや通用しない。大きな変革が必要だ」
アメ車のデザインもまた、変革期にきているようだ。
アメリカ西海岸には、日米欧の各自動車メーカー直属のデザインセンターが点在している。私はそのなかで、日系の各所にこれまで数回出向いたことがある。CALTY(トヨタ)、NDAサンディエゴ(ニッサン)、アメリカンホンダR&D、MMNA R&D(三菱)、MNAO(マツダ)。そこでいつも話題に上るのは、アメリカ人と日本人のデザイン感性の違いだ。
「アメリカ人の線は太くて、どこまでも真っ直ぐ直線的に伸びる」とよくいわれる。反面「日本人は繊細だが、(描く)線が細い」とも。
そして「アメリカ人と日本人の長所短所を融合することで、オリジナリティを出していきたい」などという声も、デザイナーとの話のなかで多く聞かれる。