■ どれかが狂っている
チタを出て、再び国道「M55」で西を目指す。街を出ると、これまでとはすべてが一変する。凹凸や繋ぎ目の目立たない舗装道路、開けた視界。牧草地や草原と樹々の緑が、眼に眩しい。走りやすく、気分も朗らかになってくる。村と村をつなぐ部分では、 110〜120km/hで巡航できた。
だが、調子よく走っていたカルディナに異常が起こった。突然、メーターパネル左下の、何かのインジケーターが一瞬ポワンと光って、消えたのだ。突然のことだったので、何の警告だかわからない。もしかしたら、錯覚だったのかもしれない……。
しばらく走ると再び点灯した。燃料の残量警告灯だ。燃料計の針は、まだ5分の3を残した位置にある。オドメーターは、360km余り。どれかが狂っている。いったいどれが正しいのか?
様子を見ながら走り、インジケーターが常時点灯し始めた460kmを過ぎたところで給油。45リッター入り、給油口を覗き込んで確認したら、ほぼ満タンだった。ちなみに、ロシアのガソリンスタンドは、どこも5リッター刻みの前金払いでしか入れられず、きっちり満タンにするのが難しい。
わがカルディナのリーンバーンエンジンは、走り方や道路条件によって燃費が左右される傾向がある。急加速や勾配の急な登り下りが多いところでは、リッター10km/リッター程度に落ち込む。いい条件が重なると、13km/リッター前後は走るのだが。
ちなみに、省エネ運転を行うには、スロットルペダルを極力、すこしずつ踏むことだ。カルディナは、メーターパネル右下に「ECONO」と緑色に点灯するインジケーターがあり、リーンバーン(希薄燃焼)時に点灯。意識して走れば燃費が向上する。