イタリア製オート3輪
「ピアッジョ・アペ」については、本欄でときおり記してきた。道が狭い中世都市において抜群の小回り性能を発揮する排気量49.8ccの「アペ50」は、イタリアの法規上原付扱いである。
そのため、バイクの駐輪場に停めてもOK。駐車場バトルの激しいイタリアでは、最高のセールスポイントだ。さらに税金・保険の額も原付に準ずるというおまけ付きである。
今回紹介するのは、シエナで40年食料品店を営むアルマンド・ロレンツェッティさん(67歳)の「アペ」である。
「最初のアペは、ほんとに『ベスパ』に荷台をくっつけたもんだったよ」と証言する彼は、下積み時代を含めると50年間アペに乗っている。
人生で10台のアペを乗り継いだ筋金入りのアペ男・アルマンドさんに、その操作方法を伝授してもらったのが今回の動画である。
現在のアペはアルマンドさんが5年前に手に入れたものだ。その名を「アペ50ヨーロッパ」という。「ロータスじゃあるまいし、何がヨーロッパだヨ?」「アメリカン仕様があったら、出してみろ」と突っ込みを入れたくなる。
本当の理由をいうと、新車当時に欧州排出ガス基準「ユーロ2」に適合させるべくキャタライザーを装備したのが「売り」だったからである。