「アルファ・ロメオ アルファGT」の生産がこのほど終了した。
2003年ジュネーブ・ショーでデビューしたこのモデルは、アルファ・ロメオの現行ラインナップ中で最年長だった。
アルファGTの生産台数は、2008年の5305台に対して、2009年は1767台にとどまった。エキゾチックカー「8C」を除き、最近のアルファ・ロメオで最も生産台数が少ないモデルだったことになる。イタリアでの累計販売台数は7年間で2万5000台だった。たしかにイタリアの路上で見かける機会が少ないモデルであった。
アルファGTは、過去10年のフィアットと運命をともにしたモデルともいえる。開発がスタートした1990年代末は、フィアットの業績に陰りが出始めていたものの、まだまだ決定的に深刻なレベルではなかった。2000年に締結されたGMとの提携も、当初は明るい兆しととらえられていた。
当時フィアット社内では、アルファGT以外にも、ランチアの新型「フルヴィアクーペ」計画や、アルファ・ロメオのSUV計画など、のちの経営危機でお蔵入りとなってしまったプレミアムカー計画が前後して、いくつも誕生していた。
そうしたなかでアルファGTが無事市場に送り出されたのは、1997年にデビューした「156」の恩恵で当時のアルファ・ロメオが前途洋々だったことと、156のプラットフォームを活用するというシンプルな企画だったために他ならない。