■ 日欧共通ボディに
「ホンダ・アコードセダン」のプロトタイプに乗った。北海道は鷹栖にあるホンダのテストコースで、2種類のセダン、そして比較対照として旧型(2002年9月10日現在では、まだ現行モデルだが)のステアリングホイールを握ることができた。
7代目となる新型アコードは、「クオリティスポーツセダン」を標榜し、「スマート&アジャイル(agile:俊敏な、活発な)」をキャッチフレーズに開発された。
プレスブリーフィングで、ホンダのエンジニアの人が、縦軸に「エモーショナル」、横軸に「ラショナリティ(rationality:合理性)と書いたグラフを提示し、左上から右下がりに、「アルファ156」「BMW3シリーズ」「メルセデスベンツCクラス」「アウディA4」、そして「フォルクスワーゲン・パサート」と、ライバルと目す車名を並べた。つまり、アルファロメオは、「情熱的だけれど実用性は低い」。一方のVWパサートは、「合理的だがツマラン」ということである。ホンダのニューアコードは、156と3シリーズの中間に位置づけられる。つまり、かなり“アツい”クルマというわけだ。
「やけに難しい英単語が並ぶなァ」と思っていたら、理由があった。先代アコードは、「地域最適発想の開発」を掲げて「日欧米」それぞれの専用モデルをリリースしたが、今回は、大柄なボディをもつアメリカ市場向けは別途、2002年9月9日に先行デビューを果たしたものの、ヨーロッパと国内モデルは基本的に同じボディとなる。壇上のエンジニア氏は、「国内専用モデルとの決別」と胸を張る。新しいアコードは、グローバルスタンダードにのっとった、と言いたいのだ。いきおい、英単語も増えるというもの。意地の悪いリポーターは、「わが国でのセダンカテゴリーの冷え込みと、5%を切るヨーロッパのシェアを鑑みての判断だろう」などと考えるのだが……。
ちなみに、アメリカではセダンとクーペ、日欧ではセダンとワゴンがラインナップされる。