■ 力強く、静か
メルセデスを「ぎゃふん」と言わせるには、まず高級なエンジンが必要だ。VWグループの一員であるアウディにはV8がある。しかしプレミアムメーカーの一員になるべく、アッパー市場に新規参入するフォルクスワーゲンには、もっとコンパクトで先進的な8気筒が求められた。その意味でも、今回のW8には重要な意味があるのだ。
W型エンジンは、パサートに積まれるだけではない。V型4気筒を2つつなげるとW8に、V6のまま結合するとW12気筒になり、これは今後現われるDセグメントのラグジュアリカー「D1」に搭載される予定である。さらにW8を縦に連ねてW16としたユニットは、将来「ブガッティ」の名を冠したモデルに用いられるはず。つまり、パサートのW8は、新しいモジュラーエンジンシリーズ構築の第一歩を意味するわけだ。
パサートの4リッターW8は、275ps/6000rpmの最高出力と、37.7kgm/2,750rpmの最大トルクを発生する。スペックは控えめであるが、実車の最高速度は、リミッターが作動する250km/hを楽に達成するであろう。