一方、軽量化との兼ね合いが難しい「衝突安全性能」に関しても、根本的な見直しが図られた。ニューレガシィのホイールベースは、先代より20mmストレッチされた2670mm。通常なら、キャビンを大きくして“居住性アップ”を謳うところだが、「むしろフレームをすっきり通したかった」とエンジニアの方は正直に(?)説明する。
たとえばフロントからの衝撃は、ホイールハウスに干渉されることなく、「トーボード」「サイドシル」「Aピラー」に分散・吸収されるようになった。サイドインパクトには、車両幅拡大分がほとんどそのまま当てられ、またBピラー基部のテーラードブランク材によって、計画的にエネルギーが吸収される。後突には、リアフレームの断面を大きく、かつ形状をストレートにすることで備える。「全方位に対応した高度な衝突安全性」が、開発のキーワードである。
「ホイールベース延びて、3ナンバーになって、それなのにあんまり広くなってないのかよ、と言われるかもしれませんが……」と、動力性能をテストしたスバルのエンジニアは苦笑いする。真面目なスバルらしいハナシではある。
ちなみに、レガシィシリーズの約半数は、海外へ輸出される。
−−やはりグローバルスタンダードにそったボディを与えたかったということですか?
との問いには、前述の増田主査は、「というよりは、“レガシィとして最適な大きさ”を探った結果です」と、これまた一直線なコメントを述べられた。(後編へつづく)
(文=webCGアオキ/写真=清水健太/2003年6月)
・スバル・レガシィツーリングワゴン&レガシィB4 【短評(後編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000013367.html