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トップインプレッション(リスト)スバル・レガシィツーリングワゴン&レガシィB4【短評(前編)】 (03.06.03)
インプレッション
【スペック】ツーリングワゴン2.0GT spec.B(5AT):全長×全幅×全高=4680×1730×1475mm/ホイールベース=2670mm/車重=1480kg/駆動方式=4WD/2リッター水平対向4 DOHC16バルブターボ・インタークーラー付き(260ps/6000rpm、35.0kgm/2400rpm)/車両本体価格=310.0万円
独自のカテゴリー(前編)


スバル・レガシィツーリングワゴン&レガシィB4

富士重工の社運をかけたメインモデル「レガシィ」がフルモデルチェンジを果たし、4代目となった。3ナンバーボディとなったツーリングワゴンおよびB4はどうなのか? 『webCG』記者が、富士スピードウェイで開催されたプレス試乗会に参加した。


【スペック】
B42.0GT spec.B(5MT):全長×全幅×全高=4635×1730×1435mm/ホイールベース=2670mm/車重=1430kg/駆動方式=4WD/2リッター水平対向4 DOHC16バルブターボ・インタークーラー付き(280ps/6400rpm、35.0kgm/2400rpm)/車両本体価格=288.0万円



3ナンバーになったわけ
「スバル・レガシィ」が、2003年5年23日にフルモデルチェンジを受け、4代目になった。ニューモデルのキモは、ボディ横幅が1730mmに拡大され、いわゆる“3ナンバー”になったこと。ターボモデルの過給機がシングルタイプになったこと。そしてツインカムユニットが大幅にリファインされたことである。全車、駆動方式は4WDとなる。

−−なぜ“3ナンバー”ボディにしたのですか?
開発をとりまとめた商品企画本部の増田年男主査にうかがう。
「安全、環境、性能、取り回しに考慮して、最適なパッケージングを検討した結果です」

ニューワゴンの車両寸法(カッコ内は従来比)は、全長×全幅×全高=4680(0)×1730(+35)×1470(−15)mmと、全長は変わっていない。トレッドを広げてステアリングの切れ角を増すことによって、最小回転半径が5.6mから5.4mに小さくなった。「横幅は多少広がったが、取り回しはむしろよくなった」というのが、スバルの主張である。
ちなみに、セダン版たる「B4」は、4635(+30)×1730(+35)×1425(+15)mmとなる(specBの全高は、ワゴン/セダン=1475/1435mm)。全長が長くなったのは、主に後方からの衝突テストに備え、リアのオーバーハングを延ばしたため。

しかし「紺屋の白袴」じゃあないが、「3ナンバー/5ナンバー」といっても、いまや税制上の差異はないに等しいことを、今回、改めて認識した(税金は、排気量と重量にかかる)。かつて税制が変わって“3ナンバー専用ボディ”の「三菱ディアマンテ」が登場したときは、そりゃもう、大騒ぎだったもんですが……。



軽量化と衝突安全性
さて、ハナシの成り行き上、自動車重量税にかかわるウェイトについて述べると、ごく単純化して「約200kg分の軽量化技術」が投入された。今までのつくり方で新型のスペックを実現しようとすると、130kgほど重くなっていた。ところが、ニューユーモデルは、なんと!! 80-110kg程度軽く仕上がったのである。
いまさらいうまでもなく、軽量化は“走る”“停まる”“曲がる”の動力性能に加え、「燃費向上」「排ガス低減」にも利くから、各社、血相を変えてクルマの重量を削っている。しかも、衝突安全性を高めつつ。

新型レガシイのボディ構造は、キャビンを鳥かごのようにフレームで囲う「環状立骨構造」が新しくなり、その名もズバリ「新環状立骨構造」に進化した。構造材の見直し、厚さの違う鉄板をつないで無駄を省く「テーラードブランク」の採用、ボンネットに加えリアゲイトもアルミ化するなど、一番軽いスポーツワゴン「2.0i」の車重は1330kgとなった。
軽量化が顕著なターボモデルでは、セダンが最も重い「2.0GT specB」で1460kg、同じくワゴンで1480kgに抑えられた。従来、「1.5トン超2トン以下」の重量税を払っていたターボユーザーには悔しいことに、「1-1.5トン」のカテゴリーにターボ含め全車収まる。1年で6300円、3年で1万8900円オトクな計算だ。軽量化メリットの、ごく卑近な例。



スバルらしいハナシではある。
一方、軽量化との兼ね合いが難しい「衝突安全性能」に関しても、根本的な見直しが図られた。ニューレガシィのホイールベースは、先代より20mmストレッチされた2670mm。通常なら、キャビンを大きくして“居住性アップ”を謳うところだが、「むしろフレームをすっきり通したかった」とエンジニアの方は正直に(?)説明する。
たとえばフロントからの衝撃は、ホイールハウスに干渉されることなく、「トーボード」「サイドシル」「Aピラー」に分散・吸収されるようになった。サイドインパクトには、車両幅拡大分がほとんどそのまま当てられ、またBピラー基部のテーラードブランク材によって、計画的にエネルギーが吸収される。後突には、リアフレームの断面を大きく、かつ形状をストレートにすることで備える。「全方位に対応した高度な衝突安全性」が、開発のキーワードである。
「ホイールベース延びて、3ナンバーになって、それなのにあんまり広くなってないのかよ、と言われるかもしれませんが……」と、動力性能をテストしたスバルのエンジニアは苦笑いする。真面目なスバルらしいハナシではある。
ちなみに、レガシィシリーズの約半数は、海外へ輸出される。

−−やはりグローバルスタンダードにそったボディを与えたかったということですか?
との問いには、前述の増田主査は、「というよりは、“レガシィとして最適な大きさ”を探った結果です」と、これまた一直線なコメントを述べられた。(後編へつづく)

(文=webCGアオキ/写真=清水健太/2003年6月)

・スバル・レガシィツーリングワゴン&レガシィB4 【短評(後編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000013367.html



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