“ゆるい”をコンセプトにつくられた「アルト ラパン」に、ハイプレッシャーターボエンジンを積むスポーティ仕様「アルト ラパンSS」(ストリート・スポーツの意味)が追加された。シリーズで初めて、若い男性をターゲットにするニューモデルである。ラパンのデビュー時に、自動車ジャーナリストの河村康彦さんが「オジサン向きのディテールデザインを備えたモデルも欲しい」とインプレッションに記していたモデルが、現実になった。(アルト・ラパンX(FF/4AT)【短評】:
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000011161.html)
2001年1月、若い女性をターゲットにデビューしたラパンは、角を丸めたボディデザイン、家具や雑貨をイメージしたインテリアがウケてヒット。販売台数は約6000〜7000台/月と、目標を上まわる人気を博し、中低速トルクを重視した「Mターボ」を積む「ラパンターボ」や、ベルアート社が架装するキャンバストップモデルの追加など、バリエーションを拡大してきた。新機種のラパンSSは、高出力エンジン、シリーズ初のマニュアルトランスミッションで、男性ユーザーの取り込みを図る。もちろん、コラム式4段AT仕様も設定。駆動方式はFFと4WDの2種類で、価格は112.3万円から132.0万円まで。
クラシカルなスポーツカーをイメージした外観は、2003年の「東京オートサロン」に出品されたコンセプトカーのデザインとほぼ同じ。ショーに出展したところ、評判が高かったため、市販化に踏み切ったという。黒いメッシュグリルと丸目ヘッドランプ、フォグランプ埋め込み式バンパーを採用したラパンSSのフロントマスクは、これまでよりグっとアグレッシブ。スポーツサスペンションにより、車高はノーマル比10mm低く、タイヤは1インチ大きい165/55R14サイズのブリヂストン・ポテンザRE030を履く。とはいえ、威圧感や物々しさがないところに、ラパンらしい愛嬌が残る。