2リッターモデルは、当然ながら中低速トルクが太いため、高回転域を駆使することなく余裕をもって走れた。当然静かだし、ステアリングホイールの感触、乗り心地は、約100kg重い車重も手伝ってアブソルートよりユッタリ。大人数を載せる、ピープルムーバー本来の目的には、2リッターが合っているように感じた。
試乗を終えて、昼食を摂りながら、ウィッシュの影響についてエンジニアの方にお話をうかがう。販売面が、ウィッシュの影響で大ダメージを食ったのではないか聞いた。すると、
「ストリームは3年目ですから、2000〜3000台/月の販売台数は妥当。むしろ淡々と売れてます」と、(表面的には)冷静なお答え。
しかし、ウィッシュのプレス向け試乗会で、トヨタの主査の方が漏らした「ストリームはたいしたもんだ」(
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000012666.html)のコトバを伝えたら、笑顔がこぼれ、口がほぐれた。
「2002年の東京モーターショーで、出展されたウィッシュをくまなく見ました。会場でいろいろ質問もした。デビューしてから乗ってもみましたが……」
乗り味、パッケージングに目新しさは感じなかったという。
「しかし、販売力には差がある。だからこそ、乗って選んでいただけるクルマをつくりました」。
リポーターとしては、これを「販売力」と「ポリシー」の戦い、と受け取った。アブソルートからは、特にエンジニアのポリシーが感じられただけに、新型ストリームには頑張っていただきたい。
(文=webCGオオサワ/写真=清水健太/2003年10月)