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トヨタ・アイシスの「ライバル車はコレ」【ライバル車はコレ】
(04.11.09)
インプレッション
【スペック】アイシスL:全長×全幅×全高=4610×1695×1640mm/ホイールベース=2785mm/車重=1460kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(155ps/6000rpm、19.6kgm/4000rpm)/価格=199万5000円
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ミニバン対決
トヨタ・アイシスの「ライバル車はコレ」
助手席側Bピラーのないボディにより、大開口を実現した「トヨタ・アイシス」。ミニバンよりちょっと乗用車チックな新型のライバル車を、自動車ジャーナリストの河村康彦がトヨタからピックアップする。
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トヨタ・アイシスL(199万5000円)
このところ怒濤の(?)の新ブランド攻勢が続くトヨタから、またまた送り出されたブランニューモデルが「アイシス」。とはいっても5ナンバーサイズのボディに3列シートを実現させたこのモデル、「ガイア」なき跡を埋めるクルマと考えると理解しやすいかもしれない。
前から見ても後ろから見ても、オーソドックスな“ミニバンルック”の持ち主であるこのクルマ。最大の売り物は、左側のフロントとリアドアを、双方同時に開いてみないとワカラナイ。このクルマのボディ構造は「ラウム」同様、センターピラーレスであることが唯一最大(?)の特徴なのだ。なんでも、左側の前後ドアを全開にすると「傘をさしたままでも乗り降りできちゃう」とか。実際そうするヒトがいるかどうかは別として……。
そんなボディに搭載されるパワーパックは、2リッターエンジン+CVT、もしくは1.8リッターエンジン+4段ATの組み合わせ。これを含めてトヨタのエンジニア氏いわく、ハードウェア的には、同じ5ナンバーサイズのミニバンである「ウィッシュ」と「ノア/ヴォクシー」のそれを“足して2で割った”ものに近いという。ちなみに、より強い「ミニバンらしさ」を狙ったアイシスのドライバーズシートのヒップポイントは、ウィッシュ比で上方35mmの位置に設定。全高1640mmも、ウィッシュのそれより50mmほど高い。
【スペック】
ウィッシュG:全長×全幅×全高=4550×1695×1590mm/ホイールベース=2750mm/車重=1360kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(155ps/6000rpm、19.6kgm/4000rpm)/価格=198万2400円
■
【ライバル車 その1】トヨタ・ウィッシュG(198万2400円)
■3列シートのステーションワゴン
というワケでライバル車の筆頭に上がるのは、“内ゲバ対決”の「ウィッシュ」。アイシスよりも100kgレベルで重量が軽いのは、全長が60mm短いことだけが理由ではない。“左右対象構造”で4枚スイングドア方式という、バランス感覚に富んだボディを採用したことが大きく効いているはずだ。
当然、加速感はそのぶん身軽。“セダンライク”なテイストがアイシス以上に強いフットワークも、軽さや重心高の低さが生み出しているのだろう。というよりも、ウィッシュというクルマのキャラクター自体が、ミニバンというより「3列シート付きのステーションワゴン」と表現した方が、よりピッタリとくるようにも思う。どこをとっても感じられる“等身大”の印象が、ウィッシュというクルマのひとつの人気のヒミツといえそうだ。
2列目シートのかけ心地は通常のセダンに見劣りしない。ただし、3列目の仕上がりは、スペース的にもシートのつくり的にもアイシス同様やはり“プラス2”の域を出ていない。アイシスやこのクルマが云々というよりも、3列すべての乗員がゆったりとくつろぐためには、やはり5ナンバーサイズのボディでは厳しいのだろう。サードシートへの乗降性は、よりルーフの高いボディにスライドドアを採用したアイシスに一歩を譲る。
■
【ライバル車 その2】トヨタ・ヴォクシーX(207万9000円)
■高さゆえ
またまたトヨタ社内での“内ゲバ”の対決。なにしろこのところのトヨタの日本でのラインナップを見ると、すこしでも隙間の開いた部分には必ず新製品を投入するのだから、必然的にそうなってしまう。
ボディサイズを比べると、全長と全幅はアイシスのそれとほぼ同等。突出しているのは全高で、1850mmの高さはアイシスより20cm以上も高い。これが影響してか車両重量も重く、1.5トン級の数値はアイシスのおよそ50kg増し。加えて、背の高さが高速時には大きな空気抵抗となって悪さ(?)をする。当然重心高も上がるから、走りの点では今ひとつ精彩を欠く結果になる。
マイナーチェンジによってCVTを手に入れ、パワーパックとしてはアイシスやヴィッツと横並びになったノア/ヴォクシー。だが、一定のスピードで走ろうとしても、常にエンジン回転数が上下する傾向を感じるなど、率直なところCVTとのマッチングはアイシスやヴィッツよりも劣る印象だ。横風に弱いのも、背が高い上にボディ側面が垂直に近いデザインゆえと考えられる。アイシスやウィッシュが“セダンライク”な走りのテイストを実現させたのに対して、こちらは家庭用バス感覚……?
一方、室内空間には大きなゆとりが感じられる。同じ床面積の部屋でも、天井が高いとゆったり感じられるのが道理だ。アップライトな姿勢で座るので、3列目シートも大人がさほど我慢せず使える。
(文=河村康彦/写真=トヨタ自動車/2004年11月)
【スペック】
ヴォクシーX:全長×全幅×全高=4580×1695×1850mm/ホイールベース=2825mm/車重=1500kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(155ps/6000rpm、19.6kgm/4000rpm)/価格=207万9000円
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