外寸は、先代と比べるとかなり大きい。全長は110ミリ延び、全幅は35ミリ拡大されて5ナンバー枠いっぱいとなった。パッソの全幅が先代ヴィッツよりも5ミリ広いのだから、こうなるのも致し方ない。全長が延びたことで、プロポーションは伸びやかになった。写真で見るといろいろな線が入り交じって煩雑に感じたが、実物を見ると印象が違う。適度にたわんだサイドのショルダーラインのエッジの立て方はよりエレガントになったし、陰影の付け方もマイルドで好ましい。
リアは先代のイメージを受け継いでいるが、フロントのデザインは大きく変わった。「アベンシス」と同じくボンネットからバンパーに縦のラインが2本通されていて、強いキャラクターとなっている。同じ意匠であっても、サイズのせいか、アベンシスよりもはっきりとデザイン上の主張になって表れている。初代も「欧州風味」のデザインが評判となったが、新型はさらにヨーロッパ車テイストのデザインとなった。
ボディカラーは11色で、気合の入ったセレクトがなされている。初代ヴィッツでは、専用色として開発されたピンクが女性に人気を博し、販売増につながっていた。今回のラインナップの中では、鮮やかなグリーンとパープルが目を惹く。今まで日本車にはなかった色調で、フォルムをよりヨーロッパ的に感じさせる効果があるように思えた。乗り手を選ぶだろうが、色の冒険をするのがコンパクトカーの楽しみの一つだ。
インテリアは、コントラストを強調した造りになった。天井からAピラーを経てドアアームレスト部をホワイトでつなげ、ブラック基調の室内を確然と区切っている。インパネのセンターには縦に長くシルバーのパネルが貼られ、センターメーターとあいまってシンメトリーを強調している。先代よりも明らかにシンプルな面で構成され、より大人っぽい設えになった。(後編につづく)
(文=NAVI鈴木真人/写真=荒川正幸(A)、河野敦樹(K)/2005年1月)
「ヴィッツ」が見える!写真でわかる!