笹目:新型でオンロードを走ると、目地段差を越えた時のショックがビシビシくるようになりましたが、今まではあれが横に逃げていたんですね。今回の試乗コースぐらいだと、実は旧型もいいんですよ、のんびり走れて。でも、昔のようなルーズなフィールを求める人は少なくなってきたんでしょうね。どちらかというとオンロード寄りの性能が求められるんでしょう。
森口:フォードの「エスケープ」はFFベースのSUVですが、アメリカで結構売れているらしいです。アメリカ人でも、あまりハードなオフの性能は求めていないのかもしれません。旧型のフロントがリジッドだったことは、オフロードでは意味があったと思います。デモンストレーションを見ていたら、新型は車輪が簡単に浮いちゃっていました。オフロードのテストコースを新型と旧型が走っていると、車体の揺れはむしろ旧型のほうが少ない感じでした。
笹目:絶対的なストロークは、確実に今までのほうがありました。オフロードがダメになったということではなくて、オンもオフも両方よくしたんですが、どちらかというとオンのほうを重視するようになったんでしょう。
森口:足りない部分を、今までジープでは使っていなかった電子制御でアシストすることで、結果としては同程度かそれ以上の走破性を得ているんだと思います。今までジープはメカニカルな機構だけで走破性を高めていたわけで、そういうこだわりみたいなものを持っている人にとっては残念なのかもしれませんね。
(文=笹目二朗&森口将之/写真=ダイムラー・クライスラー/2005年4月)
・ジープ・グランドチェロキー・リミテッド5.7(4WD/5AT)【海外試乗記(後編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000016646.html