ところで、今回の国際試乗会に用意されたテスト車の中に、貴重な(?)“PASMナシ”という標準状態のカレラ4(カレラ4Sには標準装着)を発見! さっそく試乗してみた。PASMは997型から採用された電子制御可変ダンパーシステムで、通常はオプション装着される。メーカーが用意する試乗車はあまたのオプションを装着するのが普通で、“素”のモデルをインプレッションできないことが多いのだ。
今回は987型「ボクスター」も含め、自身でも初めて“電子制御可変ダンパーなし”個体の走りをチェックできたので、その印象を最後にお伝えしたい。
動力性能は「後輪駆動のカレラに全く遜色なし」という感触。およそ70km/hを超えてからの快適性に関しても「“PASM”付きと同等」というポテンシャルを確認できた。
問題は、特に日本では多用域となる70〜80km/hまでの乗り味が、かなり硬いこと。「高速側でチューニングを行うと、低速側はどうしてもこうならざるを得なかった」というシナリオを想像させる。
結論としては、「自分で選ぶならやっぱりPASM付き」。コレも、今回のテストドライブで得られたひとつの収穫だった。
(文=河村康彦/写真=ポルシェ・ジャパン/2005年6月)
・ポルシェ911カレラ4/カレラ4S(前編)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000016869.html