一方、インテリアのデザインコンセプトも基本的にはエクステリアのそれと共通という。「従来のSUVには無いスポーティさの中に、力強さと機能性を盛り込み、それを端正で緻密なデザインでまとめ上げる」というのがそのテーマだ。
確かに、ダッシュボード周りやドアトリムなどを始め、このクルマのインテリア各部のデザインには「オフローダーに付き物の無骨感を敢えて徹底的に排除したかった」といった雰囲気が漂う。実際、2眼式のメーターやアーム状デザインのセンターコンソールなどはSUV風味を打破するスポーティさを演じるために、「モーターサイクルのイメージを追ったもの」だそうだ。
そうした一方で、正直なところそこには「いつかどこかで見た感じ……」という印象が付きまとうのも事実。少なくとも、あまり“跳んだデザイン”にトライをしなかったのは、エクステリア同様やはり「少しでも幅広いユーザー層から共感を得たい」という思いがあったからではないだろうか。
キャビン空間は大人4人までならばそれ相応のゆとりが感じられるもの。ただし、ベルトラインが高めなので視界の広がりはさほどではなく、SUVの中では比較的”囲まれ感”の強い雰囲気の持ち主だ。ちなみに7人乗り車のサードシートは膝を抱えての“体育座り”でさえ窮屈。あくまで緊急用の域を脱しない代物だ。
(後編につづく)
(文=河村康彦/写真=高橋信宏/2005年10月)
・三菱アウトランダーG 5人乗り(4WD/CVT)/G 7人乗り(4WD/CVT)【短評(後編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000017392.html