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トップインプレッション(リスト)ベントレー・コンチネンタルGT(4WD/6AT)【短評(前編)】 (05.12.09)
インプレッション
【スペック】全長×全幅×全高=4815×1920×1400mm/ホイールベース=2745mm/車重=2420kg/駆動方式=4WD/6リッターW12DOHC48バルブ(560ps/6100rpm、66.3kgm/1600rpm)/価格=2145万円(テスト車=同じ)
ツイードジャケットを着たターミネーター(前編)


ベントレー・コンチネンタルGT(4WD/6AT)
……2145万円

1998年、フォルクスワーゲングループの傘下に入って生まれ変わった、高級ブランドベントレー。復活をかけてつくられた、4座の2ドアクーペ「コンチネンタルGT」に試乗した。


販売台数は10倍に
自動車メディアに携わる人間の意識は、はっきりいって、一般ユーザーよりも遅れていると思う。最近それを実感したのが、ドイツ資本のもとで生まれ変わった英国車たちの評価だ。
「MINI」がBMWのもとで生まれ変わったとき、業界の評価はあまり芳しいものではなかったと記憶している。ところがフタを開けてみれば、このとおり。今回試乗した「ベントレー・コンチネンタルGT」もそうだ。「中身はVW(フォルクスワーゲン)だろ」とか陰口をたたかれながら、セールスは絶好調。ベントレー全体の販売台数は、たった1年で10倍(!)にもなったという。

でもそれは、ベントレーというブランドが俗化したことを意味するものではない。それをコンチネンタルGTに乗って、思い知らされた。



セキュリティポリスも付いている
『webCG』編集部でクルマを受け取り、すぐに夜の都内の雑踏に泳ぎ出した瞬間、まずはプレッシャーで押しつぶされそうになった。2000万円を越える価格がズシッとのしかかって、息が詰まる。他車を押しのけてでも前に出ようという運転などできず、逆に道を譲る始末。まわりのクルマよりもあきらかに格上なのに、それを活かしきれないもどかしさ。自分がオーナー失格であるという結論は、早々に下された。

ボディサイズは4815×1920×1400mmと、幅以外はそれほど大きくないのに、ウエストラインが高く、2重ガラスを使ったウインドーの丈は短めなので、かなりのボリュームに感じる。このあたりも演出なのだろうか。でも心配無用。ヒトやクルマがボディに近づくと、ピピピ……とアラームが鳴って教えてくれる。本来は障害物の接近を知らせるクリアランスソナーなのだが、脇を歩行者が通過しただけでも鳴る。危険を事前に察知して行動するSPみたいだ。

英国流のインテリア
30分ぐらい走ると、だいぶ気持ちに余裕が出てきた。信号待ちを利用して、インテリアを観察する。ウォールナットとレザーとアルミがおりなす、古式ゆかしい空間。ウッドパネルはインパネやドアトリムのみならず、ルーフコンソールにまでおごられる。徹底した仕立てだ。フロントシートのクッションはけっこう固く、左右のサポートは予想以上にタイト。シートバックはピシッと張っている。いままで経験した英国製高級車に通じる座り心地ではある。ただしドライビングポジションは、背筋をピンと立てたものではなく、グランドツアラーっぽいリラックスした姿勢になる。

ヒップポイントが深く落とし込まれたリアシートは、身長170cmの自分が前後に座っても、ひざの前には余裕が残るが、頭はリアウィンドウにぶつかってしまう。つまり2+2。なのにルーフにはフロントと同じように、ウォールナットパネルがベースのマップランプがついている。ふとセンターコンソールまわりに目をやると、オレンジの小さな光の粒が、あちこちに転がっていた。ルームミラーに仕込まれた照明が、淡く照らしていたのだ。スポットランプはフワッと点いて、フワッと消える。反対側を見ると、ドアオープナーが白い間接照明で浮かび上がっている。なにもかもが控えめ。このあたりの流儀は、完全に英国流だ。
(後編へつづく)

(文=森口将之/写真=荒川正幸/2005年12月)

・ベントレー・コンチネンタルGT(4WD/6AT)【短評(後編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000017547.html





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