(前編からのつづき) さっそくエンジンを始動してクルマを動かそうとしたら、パワステがやけに重い。「この重さ、覚えがあるぞ」と思ったら、むかし乗っていた「フォルクスワーゲン・ゴルフIVワゴン」の感触だった。そういえばダッシュボードの質感も先代のゴルフに似ている。
パワステが低速で重いのは、そのぶん、高速走行時の安定感を得るためだそうで、たしかに100km/h走行時には、舵はとても落ち着いていた。ちなみに、ヨーロッパでは車重の軽い1.8リッター以下のモデルに電動パワーステアリング(EPS)が採用され、パワステの重さは解消されているとのことで、2リッター以上のモデルにEPSが搭載されるのも、そう遠くはないだろう。
乗り心地は硬めで、低速では道路の凹凸を伝えてくるが、一方、スピードを上げるにつれてそのフラットな動きが気持ちよく感じられるようになる。“攻める”まではいかなかったが、コーナリングでもロールはよく抑えられていて、ステアリングを切っただけ曲がっていく印象だった。ワゴンボディながら、その剛性感は十分に高い。
2リッターの直噴ガソリンユニットは、余裕こそ感じられないが、低回転から必要十分なだけのトルクを絞り出している。ただ、終始ザラついた感触はいただけない。その点、あとから試乗した2.4リッターセダンは、エンジンにバランサーシャフトを備えることもあって、2リッターよりもスムーズな印象で、排気量が大きいぶん、トルクも豊かである。
そのセダンQiには215/45R17サイズのタイヤが装着され、205/55R16を履くワゴンXi同様、硬めの乗り心地を示すが、十分許容できるレベルだった。