■ ワゴンはV6がイイ
従来型よりも25mm全長の長い新型Cワゴンは、「先に出たセダンから誰もが予想できる仕上がりの持ち主」という印象のクルマだった。
ボディ骨格やエンジンバリエーションはセダンのそれに準じるが、そのスタイリングはいままで以上に若さを狙ったもの。「よりダイナミックでスポーティな雰囲気を強調することで、これまで47歳だったユーザーの平均年齢を45歳まで若返らせたい」とメルセデスはいう。
B、Cピラーをブラックアウトして室内容積の大きさを強調した上で、傾斜の強いDピラーで、ファッストバック調のプロポーションと見せるニューCワゴン。0.31という空気抵抗係数(CD値)と、前後ゼロリフトという優れた空力性能をもつ。それでいながら、ラゲッジルームのボリュームもじゅうぶん。通常の状態では470リッター。後席をダブルフォールディングさせることで、1384リッターまで拡大可能だ。
後方を振り返らない限りドライバーズシートから「ワゴン」と識別する術のないこのクルマ、走りのテイストもまた、セダンと基本的に共通だ。と言ったそばからなんだが、リアに大きな開口部が加わったため、ボディの剛性感は、正直なところわずかに落ちる。絶対的な剛性感は「ベンツらしい高さ」を保ってはいるが、セダンの、“鉄の塊をくりぬいたような”印象は、ワゴンでは享受できないのである。
新型ワゴンは、セダンと同様のエンジンバリエーションで日本に導入されるはずだ。つまり、2リッターおよび同スーパーチャージャー付きのインライン4、そして2.6リッターV6の計3種類。乗ってみて、直4ユニットよりV6エンジンの方がお似合い、という印象もセダンと共通だった。4気筒と6気筒では、エンジンの回転フィールが随分と違う。各部のクオリティが高い今のCクラスには、V6ユニットの方が合っている、とボクは思う。