新型「ミラ」の試乗会は朝から大にぎわいで、受付をした時にはターボモデルが予約で埋まっていて乗ることができなかった。もう少し早く家を出ていれば、と後悔したのだが、乗ってみたらそんな気持ちは吹き飛んでしまった。ターボなんぞ必要ないじゃないか。そう思わせるに十分な実力を、NAのミラは備えていたのだ。
一足先に、ハイトワゴンの「ムーヴ」がフルモデルチェンジされていた。新たに開発されたシャシーが、ミラにも使われるのは当然である。4年でプラットフォームを一新するというのは贅沢なようだけれど、一度作れば派生車種をどんどん作って合計200万台もの数が出るのだ。だから、問題なくモトは取れるわけだ。活気のあるジャンルだからこそできる豪勢なやり方である。
かつては、ダイハツの軽といえば、そのままイコールでミラだった時代もある。しかし、今では広大なスペースが欲しければ「ムーヴ」、「タント」があり、走りを楽しみたいなら「ソニカ」がある。とにかく安い軽自動車が欲しいというベーシックな望みには、「エッセ」が用意される。軽自動車全体の販売拡大に応じて、バリエーションがどんどん広がってきたのだ。そんな中では、「ザ・軽自動車」とも言うべきミラはなかなかウリとなる点をアピールしにくくなっている。それぞれに特化した性格付けをされたモデルの中心にいるのだから、どうしたって個性を出すのが難しい。