「トヨタ・ブレイド」は、「オーリス」で欧州市場激戦区Cセグメントへの挑戦を本格化したトヨタが、オーリスをベースに国内向けに開発した上級5ドアハッチである。
「フォルクスワーゲン・ゴルフ」「フォード・フォーカス」といったハッチバックへの需要が根強いヨーロッパとは対照的に、2ボックスが低迷する日本マーケットで、オーリスよりもうちょっといいお値段で売りたい。数は限られるけれど、輸入車へ向かう年輩ユーザーの流れをバッサリ断ち切りたい。そうした願いを込めて、ニューモデルは投入された。いうまでもなくブレイドは、“BLADE=刃(やいば)”の意。
トヨタの刃の強みは、バックスキンの内装と、このクラスでは異例の2.4リッター直4エンジン。ブレイドGの価格256万2000円は、オーリス180Gの191万6250円と比較するとお高いが、2リッターのゴルフGLIで282万円、を考えるとリーズナブル。
ジマンの内装は、初めてドライバーズシートに座るとギョッとする……じゃなかった。「オッ」と思わせるし、走らせれば“1400kgに167ps”はなかなか速い。「できる範囲ですいぶん頑張ったんじゃないでしょうか」との感想を抱く。が、しかし、最大のライバルと目されるゴルフが、タイミングよく(悪く?)小排気量1.4にスーパーチャージャー+ターボチャージャーを組み合わせた“パワフルかつ燃費向上!”なTSI搭載モデルを出してきて、ブレイド、なんか肩すかしをくらった感じ。そのうえ「大排気量+豪華内装」の企画が、にわかに安易に見えてくるのが、ツラい。カタログ燃費は13.4と、決して悪くはないのだが……。