わずか1時間の試乗だったが、感服である。VWの新コンセプトエンジン「TSI」を搭載した「ゴルフGT TSI」は驚くばかりの仕上がりで、今後、ゴルフの主力モデルになることを予感した。
TSIは、ターボとスーパーチャージャーというふたつの過給器によって、小さな排気量から大きな出力を得ながら、同時に、排気量相応の低燃費を目指したエンジンである。実際、ゴルフGT TSIに搭載されるTSIエンジンは、1.4リッターの排気量で、最高出力170ps/6000rpm、最大トルク24.5kgm/1500-4750rpmを生みだし、一方10・15モード燃費は14.0km/リッターを実現している。
クルマの概要は、先に公開されたブリーフテストでお伝えしているので、さっそく私の印象を報告しよう。まず驚いたのは、低回転での力強さ。1.4リッターという排気量が頭にインプットされているからだろう、2000rpm以下の力強さは私の想像をはるかに上回っていた。
しかも、アクセルペダルに対するレスポンスが実にいい。右足をわずかに動かすと、すぐにフッとクルマが前に押し出される感じ。それは排気量に余裕のある自然吸気エンジンの感覚だった。「2.4リッター並みの性能」というVWの言い分は、誇張ではなかったのだ。