金魚鉢の中から世の中を覗いたら、その風景の広がりはきっとこんな風なのではないか!?――まずはそんな驚きを味わわせてくれるのが、「シトロエンC4ピカソ」ドライバーズシートからの視界感覚だ。
シトロエン自らが”スーパー・ワイドアングル・パノラミックウィンドウスクリーン”と称する頭上部分にまで届く大きなウインドシールドに、それを前方左右から挟み込む”巨大な三角窓”が作り出す圧倒的な視界の広がり感は、まさにこれまでのどんなクルマでも経験をしたことのないもの。
サンバイザーをビルトインしたルーフライニング前端部分をロールスクリーン状とし、ルームミラーを支えるステーをそれをスライドさせるためのレールとして用いて、日照の具合に応じて引き出せるようにしたアイディアも画期的(?)だ。
そんな驚きの空間演出に加えシトロエン・ファンの歓びをさらに加速してくれそうなのが、これもまた何とも個性的なダッシュボードまわりを中心としたインテリアのデザイン。
左右をリッド付きの小物入れとしたダッシュアッパーの中央部には、ナビゲーション・モニターを中心に左右に液晶式ディスプレイを配したメーターをレイアウト。ダッシュロワーはその両端に左右席向けに独立させた空調コントロール系を配することで、いわゆるセンターパネル部分を他に例を見ないスッキリとしたデザインとしたのも特徴だ。
まだまだMT指向の強いフランス車にもかかわらず、全仕様を2ペダルモデルと割り切ることで、シフトセレクターをコラム配置としたのも珍しい。そのデザインがなんとも華奢で短く細いスティック状なのも『個性』を求めるシトロエン・ファンには受けそう。
「回らないステアリング・パッド」はこのモデルがC4シリーズの一員である事を、無言のうちにアピールする。