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トップインプレッション(リスト)ポルシェ・ケイマン(MR/6MT)【短評(前編)】 (07.02.24)
インプレッション
ポルシェ・ケイマン(MR/6MT)【短評】
【スペック】全長×全幅×全高=4340×1800×1305mm/ホイールベース=2415mm/車重=1360kg/駆動方式=MR/2.7リッター水平対向6DOHC24バルブ(245ps/6500rpm、27.8kgm/4600-6000rpm)/価格=633.0万円(テスト車=777.0万円)
 点と線(前編)
ポルシェ・ケイマン(MR/6MT)
……777.0万円

「フラット6」「ミドシップ」「クローズドボディ」を特徴に、ポルシェファミリーの一翼をになう「ケイマン」シリーズ。
より小さな排気量で登場した、最新モデルの魅力を探る。
(写真=ポルシェ・ジャパン)
 「ポルシェ=911」なのか?
フラット6エンジンをミドシップマウントしたオープン2シーター、「ポルシェ・ボクスター」。そのクーペバージョンとあらば、多くのポルシェ好きの興味をひくのは当然だ。
「ケイマン」はそういう成り立ちで生まれ、まず高性能版の「S」から送り出された。一般的にクーペはオープンより安価なのに、ケイマンSはボクスターSより高かった。それを正当化するために、スポーツマインドをアピールする作戦に出たようだ。
Sを先に出したのはそのためだろうし、3.4リッターという排気量は当時のボクスターSの3.2リッターを上回り、「911」の3.6リッターとの中間だった。

ケイマンSは911より100kgほど軽い。おまけにリアエンジン2+2の911に対しミドシップ2シーターで重量バランスが上。となるとどうしても、911と比べたくなる。一部の記事は、その点に話題を向けていた。結果はそろいもそろって、911の勝ちだった。「911のほうがポルシェらしい」という理由がほとんどだった。
これじゃポルシェがかわいそうだ、と思った。911基準で評価を下されている感じだからだ。
ポルシェがクルマ造りを始めて来年で60年。911はその3分の2以上にあたる43年を生きてきた。ポルシェ=911となるのも無理はない。でもこれでは、ポルシェがどんなにいいクルマを出しても、正当にジャッジされないような気がした。

いや実際に、そういうことはあった。たとえば「924」「944」「968」といった水冷直列4気筒フロントエンジンのモデルたち。10年以上作られた車種もあったが、成功を収めたとはいえない。後継車が育たなかったことが、それを証明している。
その原因の一端が、ニューモデルが出るとかならず911との比較を行い、「やっぱり911はいい」という結論を出してきたわれわれ自動車ジャーナリズムにもあるのではないかと、自戒を込めて振り返るのである。



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