■スタイリッシュさで勝負
スポーツカーの先にあるもの――そんなキャッチコピーと共に生まれた「CX-7」は、要はスポーツカーとSUVのクロスオーバーが狙いどころ。
なるほど、視覚上フロントフェンダーをボンネットフードから分離させ、ある種“サイクルフェンダー”のようにも見せるそのスタイリングには、「マツダRX-8」と一脈通じる雰囲気が溢れている。
1645mmの全高や205mmの最低地上高は、たしかにSUVらしいスペック。しかし、急傾斜のウインドシールドや流麗なルーフライン、躍動感に満ちたベルトラインなどの造形はスポーツカーのノリ。
イチにもニにも、まずはそのスタイリッシュさで消費者のハートを掴もうというのがCX-7の戦略なのだ。
全幅が1.9mに迫ろうというワイドサイズなのは、このモデルが北米マーケットをメインに考えられているため。というより、「そもそも当初は、北米専用車のつもりで開発した」。このモデルが結局、日本やヨーロッパ、オーストラリアでも売られる“グローバル・モデル”へと変身したのは、ここ数年の世界的なSUV人気の高まりを勘案してのことという。
そんなフルサイズぶりもいざ走り出すと、当初懸念した急傾斜のAピラーが生み出す死角も、予想ほど気にならなかった。直噴システムの助けもあって、低回転域からエンジンがトルキー。リニアな加速感が好印象。
FF、4WDと2タイプのシャシーが設定される。後者のほうが走りのフラット感が高かったことも付け加えたい。