「ホンダ・シビック・タイプR」のプレス試乗会が、鈴鹿サーキットをフルコース使って行われた。シビック・セダンに、リッター100ps超の225ps(!)を発生する2リッターエンジンを与え、6段MTと組み合わせ、スポーティに硬めた足もとに18インチを装着した、ホンダ自慢のタイムアタッカーである。
ヨーロッパで一足先に発売された彼の地の「シビック・タイプR」は、「ホンダ・ジャズ(邦名フィット)」由来の3ドアモデルだが、ご存知の通り、新しい日本の「タイプR」は4ドアセダンとなった。「シビックといえばハッチバックだろう」という声がホンダ社内からも出たという。それでも3代目となるスペシャル・シビックが3ボックスになった理由として、次の2点が挙げられた。
・「3ドアではやはり不便」という市場の要望があった。裏返せば、ハッチバックのあまりな不人気ぶり。
・シビックセダンが、市販車として非常に高いボディ剛性をもっていた。タイプRのベース車として最適である。
加えて、英国から輸入した2代目シビック“ハッチバック”タイプRが、いかな特殊なモデルとはいえ、いささか販売がふるわなかったことも、“タイプRセダン化”の伏線としてあったことだろう。
実際、ハッチゲートによる広い開口部をもたないシビックセダンは、「サブフレーム取り付け部」「リアスタビライザー取り付け部」といった要所の板厚を増すといった最小限の補強を施すことで、2代目「インテグラ・タイプR」と比較して約50%アップのボディ剛性を獲得したという。
一方、「フロントバンパーのアルミビーム採用」「リアガラス薄板化」など13.4kg相当の軽量化を果たした。シビック・タイプRの車重は、「シビック2.0GL」より10kg軽い1270kgである。