「それはもう、すぐにわかりますよ。走り始めたとたん。最初のコーナリングで」
サラダの皿を手にしたランボルギーニのテストドライバー、若いジョルジォ・サーニが笑いながら言う。
「それと、停まるときにね」
ガヤルドの軽量版、ガヤルド・スーパーレジェーラのプレス試乗会は、北米南部のアリゾナ州フェニックス、砂漠のなかのリゾート地スコッツデールを基点に行われた。テストデイ前夜、簡単な食事を取りながら、翌日のドライブへの期待で胸が膨らむ。
ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラは、ガヤルドのボディ内外各部のパーツを軽量強靱なカーボンファイバーに置き換え、ノーマル比100kg軽い1330kgの車重(ドライウェイト)を実現したモデル。5リッターV10も、吸排気系を見直すことで、従来より10psアップの最高出力530ps/8000rpmを獲得した。52.0kgm/4250rpmの最大トルクは変わらない。台数を限定した特別仕様車としてではなく、これまでのガヤルドの、よりスポーティなグレードとしてカタログに載る。ちょうど、「フェラーリ360モデナ」と「チャレンジストラダーレ」との関係のように。というよりは、ランボルギーニがライバルと見なすメーカーの戦略に大いに刺激を受けての登場であろう。
日本での価格は2554万1250円。これは“ノーマル”ガヤルドの350〜450万円増し。ただし、2007年度分のスーパーレジェーラ300台は、日本への割り当て20台を含めて、世界的に売り切れだそうだ。
トランスミッションは2ペダル式6段MT「eギア」を標準とし、同じ値段でコンベンショナルなH型マニュアルギアボックスも選べるが、トラベルの長い大仰なギアを選ぶ理由がリポーターには思いつかない。
パワー・トゥ・ウェイト・レシオは、ノーマルガヤルドの2.7kg/psと比較して2.5kg/ps。発表された0−100km/h加速は、0.2秒速い3.8秒とされる。トップスピードは315km/h。
スーパーレジェーラが明らかに標的にしたであろう「フェラーリF430」のそれらは、4秒と315km/h。スーパーカー世代には懐かしい、カウンタック対BBのスペック争いを思い出させる状況が戻ってきた。荒い鼻息を取り戻した猛牛の挑戦を受けてたつ跳ね馬は、まだ見ぬ「F430チャレンジストラダーレ」になろうが、それはまだ先のハナシだ。

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