5mを超す全長や2トンを超える重量などから想像する鈍重さはなく、運転感覚としての「マセラティ・クアトロポルテ・オートマチック」は真正スポーツセダンである。
このセミ・オートマチックではないZFとの共同開発になるトルコン式6ATを備えるモデルは、「オートマチック」「スポーツGTオートマチック」「エグゼクティブGTオートマチック」の3種があり、価格はそれぞれ1414万円/1582万円/1540万円であるが、同価格帯にある単なる高級車とは一味も二味も違う個性に満ちあふれている。
もちろんリアシート専用で使うにしても一般的な意味での高級感覚は十分に満たした上で、更に運転して面白く快適である。
フロント・ミドの特性は前後の重量配分をみても一目瞭然、前49:後51とスポーツカーのレベルにありノーズの軽い感覚は2トンを超す重量車とは思えない。長いノーズの半分はクラッシャブルゾーンともいえ、押し出しの立派さもけっしてひけをとらない。