2002年、スペインではじめて「フォルクスワーゲン・トゥアレグ」を運転したとき、それまでのVWとは明らかに路線が違うニューフェイスであることに戸惑った覚えがある。
最近はずいぶんオシャレになったとはいえ、「ゴルフ」といえば質実剛健のイメージで通っている。ところがこのトゥアレグは見るからに高級車のオーラを放っているし、華美なところはないもののとても上質なつくりのコクピットが、まるで別の雰囲気をつくりあげていた。
そして、これまで足を踏み入れることのなかったオフロードでは、クルマ一台がやっと通れる砂利道や急勾配、行く手を阻む浅瀬など、次々に現れる障害を難なくクリアするワイルドさを見せつけるのだ。
そんな凄いヤツがゴルフの家族に加わるというのだから、ゴルフファンの私が戸惑うのも当然だろう。その一方で、トゥアレグが見せてくれた新しい世界がとても魅力的に思えたのも事実である。
どうやらそう感じたのは私だけではなかったようで、2002年のデビューから約4年の間にトゥアレグの販売台数は30万台を突破し、日本でも2004年に輸入SUVナンバーワンの座を手に入れるなど、世界中の多くの人の心を動かした。
その成功作がデビュー後はじめてマイナーチェンジを実施した。ひとめでわかる変更箇所は、フロントマスクの“ワッペングリル”と呼ばれるメッキグリルや新しいデザインのヘッドライトを採用したこと。これまでの落ち着いた雰囲気から少し若返ったように思うのは私だけだろうか?