新型「トヨタ・プレミオ/アリオン」は、同じトヨタ製セダンでも、たとえば「レクサスLS」や「トヨタ・プリウス」とは、あきらかに立ち位置が違う。世界の自動車のメインストリームから離れたところを、マイペースで走る乗り物だ。地域密着型セダンといっていいかもしれない。北米専用のフルサイズセダン、たとえば「マーキュリー・グランドマーキー」あたりに近いものを感じる。
プレミオ/アリオンとしては2代目となる新型は、6年ぶりのモデルチェンジだが、今回も5ナンバーサイズにこだわった。プラットフォームはキャリーオーバーである。つまり同じプラットフォームを10年以上使うらしい。この時点で世界の流れとはちょっと違う。そのためホイールベースはもとより、全長、全幅も旧型と共通で、全高だけ5mm高くなったにすぎない。
エクステリアはプレミオがフォーマル、アリオンがスポーティと、同じ骨格を用いながら車名によって前後まわりが大きく違う。2つの顔を持つという点では、新型「メルセデス・ベンツCクラス」に通じる。顧客の平均年齢上昇に悩むセダンが考えることは、洋の東西を問わず同じ、ということだろうか。