いまどきの子供たちに“ファミリーカー”を描かせると、そのほとんどが1ボックスか2ボックス、つまり、ミニバンやハッチバック、あるいはステーションワゴンの絵になるそうだ。
私が子供だった昭和40年代、ファミリーカーといえば3ボックスのセダンだったのとは大違い。だいたい1ボックスやバンは“お仕事のクルマ”だった。そんなセダンで育った世代がこぞってセダン離れしているくらいだから、いまの子供たちが大人になるころには、セダンがお仕事のクルマになっているかもしれない。
もちろん、いまの日本では、市場でセダンの存在感はまだあるし、セダンならでは魅力がたくさんあるのも事実。しかし、他のタイプでその使い勝手の良さを知ってしまうと、なかなかセダンに後戻りできないのもよくわかる。
そんななか、セダンをもっと使いやすく、という気持ちが感じられるのがこの「アリオン」や兄弟車の「プレミオ」。存在こそ地味だけれど、正常進化していまや2代目になり、ファミリーセダン最後の砦となるべく奮闘中。
5ナンバーサイズにもかかわらず室内は広く、エンジンもこれで十分と思わせる性能をもっている。これでもう少し走りの部分に高級感があると申しぶんないのだが、全体的には良心的なセダンに仕上がっていると思う。