2007年5月に国交省の型式認定を取得したことを受け、「ミツオカ・オロチ」のプレス試乗会が開催された。2001年の東京モーターショーでの初登場から6年の歳月を経て、本当に発売されることとなったのだ。そのコンセプトは、“免許取り立ての人でもすぐに乗れるスーパーカー”。パワーなどスペックを競うのではなく、まずはそのスタイルを楽しんでもらいたいとメーカーである光岡自動車はいう。
それにしても、撮影中や試乗中にここまで注目されたのは久しぶりのことである。「フェラーリ」や「ランボルギーニ」の比ではない。まわりのペースに合わせて走っているのに、前の車がどんどん道を開けてくれる。他のどんな車にも似ていない、どこから見てもオロチだとわかるこのデザイン、筆者は結構好きである。
そのボディの下は、光岡自身の手になるオリジナルのスチール製スペースフレーム。前後ダブルウィッシュボーンサスペンションで、リアは左右にそれぞれ2本ずつのダンパーを持つ。フロント部分にはラジエターを挟む形でアルミ製の衝撃吸収装置「クラッシュボックス」を採用。四角く囲まれたフレームの中に収まるエンジンはトヨタから供給される3MZ-FE(北米用「ハイランダー」や「ハリアーハイブリッド」などが搭載する)で、5段ATが組み合わされる。
誰もが乗れるスポーツカーを目指したのだから、性能面でフェラーリやランボルギーニはおろか、間違っても「ホンダNSX」とハンドリングを較べてもいけない。しかし、オリジナルのフレームを作ったことからもわかるように、手抜きは一切なく、我流を通す。