デビュー当時は3ドアハッチバックのみだった2代目「アウディA3」に、ハッチバック以上、ステーションワゴン未満の5ドアモデルとして追加されたのが「A3スポーツバック」である。ホイールベースは3ドアハッチバックと同じだが、リアオーバーハングを少し伸ばして“アバント”風に仕立て上げたのが一番の特徴。遠目には「A4アバント」にも見えるその姿、2008年モデルからはオプションでルーフレールがオーダーできるようになり、“ミニA4アバント”として人気が高まるのではないかと、勝手に予想している私である。
そんなA3スポーツバックのなかで、主力モデルとなるのが、この「1.8TSFI」だ。搭載されるのは、新開発の1.8リッターの直噴ガソリンターボエンジン(TFSI)で、これは自然吸気の2リッター直噴ガソリンエンジン(FSI)に替わるもの。従兄弟にあたる「フォルクスワーゲン・ゴルフ」が同じ2リッターFSIを1.4リッターの直噴ツインチャージャーエンジンに置き換えるのと同じ流れで、排気量を抑えて低燃費を図りながら、過給器によって排気量以上のパワーを生み出そうというのが狙いなのはいうまでもない。
実際、排気量はこれまでよりも200ccダウンしたものの、力強さは2リッターをうわ回る印象で、Sトロニックとの相乗効果で燃費の向上も期待できる。1.4リッターのツインチャージャーほど違和感なく乗れるのもうれしい点で、価格と性能のバランスを考えると、A3スポーツバックのなかで一番のオススメモデルといえる。