ドイツのアッパーミドルクラス市場では、「メルセデス・ベンツEクラス」や「BMW5シリーズ」と互角に戦う「アウディA6」なのに、「Eクラス」と「5シリーズ」が圧倒的な強さを誇る日本では、そう簡単にシェアを伸ばせないのが悩みのタネ。そんな厳しい現状を打破するために投入されたのが「A6 2.8 FSIクワトロ」である。
これまでA6には、セダン、アバントともに、FFの「2.4」とフルタイム4WDの「3.2 FSIクワトロ」「4.2 FSIクワトロ」の3グレードがあり、エントリーモデルの2.4ならなんとか600.0万円を切る価格がつけられていた。しかし、アウディご自慢のクワトロとなると一気に700.0万円以上に跳ね上がるため、2.4と3.2 FSIクワトロのギャップを埋めるクワトロが待ち望まれていたのだ。
2.8 FSIクワトロはまさにそんなモデルで、価格はセダンが628.0万円、アバントが654.0万円と、3.2 FSIクワトロに比べてなんと88.0万円も安い設定となっている。それでいて、エンジン以外の装備はほぼ同じというのだから、ずいぶん思い切った値付けをしたものだ。アウディのこのモデルにかける意気込みが伝わってくる。