「ランクル」の愛称でお馴染みの「ランドクルーザー」が、200系と呼ばれる新型に生まれ変わった。
ランドクルーザーの歩みは、トヨタの自動車生産の歴史そのもの。ランクルの原型となる「トヨタジープBJ型」は1950年、朝鮮戦争勃発のおりに特需用として開発されたものである。このクルマが1954年に「ランドクルーザー」を名乗って以来、発売されるモデルはトヨタの命名基準によって、20、30……、という具合に2桁台の数字がモデルチェンジの度に積み上げられており、順番からいえば現行モデルは今度は130とか140の番号がつくはず。しかし途中で派生車種の「プラド」などが入り込んだ結果、血筋が乱れてしまい、その系統を正すためか一挙に、100系から200系と名称を変更した。
はたして新型ランクルは、その数字の変化に見合う変貌を遂げていた。
4.7リッターV8エンジン、5mに迫る全長、フルタイム4WD、3列シート、各種電子制御デバイス……等々、スペック上も内容も、今流行りの高級SUVそのものである。トヨタという量産ブランドゆえ、量産化による低価格で提供される。価格面では超ド級SUVとは競合しない。とはいえ今や470〜540万円、国産車も高価になった。
こうなるともはや泥で汚すのはもったいないとも思わせる。形だけで威圧する使い方だってあるわけで、そんな人達のためのオンロード性能はまったく快適。静粛にして快速、高い視点からは見下す気分さえ味わえる。燃費も10・15モードで6.6km/リッターと、それなりの国交省審査値が発表されている。