ホンダが、新型ディーゼルエンジンを搭載したアコード(ほか)のプレス試乗会を、同社のテストコース内で開催した。
新型ディーゼルとは、昨2006年9月25日に発表した、「i-DTEC」ユニットのこと。2003年に登場した2.2リッター「i-CTDi」を発展させたもので、ガソリンエンジンに匹敵するクリーンさを謳う。
排気量はi-CTDiと同じ2.2リッターながら、より高出力・大トルクに対応するためアルミブロックを強化し、燃料噴射装置をソレノイド(電磁)からピエゾ(圧電素子)インジェクターに変更。また、従来のマニュアルに加え、オートマチックトランスミッションとも組み合わせるようになった。
「i-DTEC」は、日欧米3極のマーケットをカバーするグローバルエンジンである。日本の「ポスト新長期規制」(2009年施行予定)、欧州の「EURO5」(2008年施行予定)、そして2009年から北米はカリフォルニアで施行される予定の「Tier2 BIN5」による厳しいNOx(窒素酸化物)規制をもパスできるという。
キーテクノロジーは、ホンダが開発した画期的な「LNC(Lean NOx Catalyst)システム」。三元触媒では対応できないリーン燃焼時でのNOx処理を、以下のように行う。
(1)NOxを吸着層に吸着。
(2)リッチ燃焼時の排ガス中の水素(H2)とNOxを反応させ、アンモニア(NH3)に転化。
(3)NH3と排ガス中のNOxを反応させ、窒素(N2)にして排出する。
ホンダのLNCは、メルセデスが進める「尿素式NOx選択還元システム」のように、尿素水タンクを備える必要がないのが大きな特長である。乗用車への搭載が容易になる。
また、ディーゼルのもうひとつの大きな問題。微粒子(PM)に関しても、微小なScot(すす)を強制的に焼滅させるパティキュレート・フィルターが実用化され、LNCに組み込まれた。
つまりホンダディーゼルの排ガス浄化システムは、「酸化触媒(CO/HC浄化)」→「DPF(PM除去)」→「NOx触媒(NOx浄化)」で構成されることになる。