トヨタが「ホンダ・オデッセイ」対抗モデルを出すという噂だったから、てっきりソックリなのかと思った。過去にそういう事例があったわけだし。でも姿を見せた「マークX ジオ」は別物だった。「マークX」を名乗るものの縦置きエンジン後輪駆動ではなく、横置きエンジン前輪駆動ベースの3列シートというのはオデッセイに近いが、実物は見た目からして違う。
そのスタイリングを見ると、前後のライトがボディの端にあり、ドアは長い。そしてミニバンにありがちなリアの重さはない。ブレイドをふくらませた感じもするし、SUVの車高を低めたようにも見える。
キャビンに入ると、まずはワインカラーのシートやトリムに目を奪われる。そこに淡いブルーのメーターやエアコンのダイヤル、ドアトリムのクロームのS字カーブなどをちりばめた空間は、カフェバーっぽい。カフェバーとしたのは、天井の大型間接照明が蛍光色の白色LEDだからでもある。建築の世界では白熱色照明がいまのトレンドであり、こちらはひと昔前の演出という雰囲気がするのだ。