「アストン・マーティンV8ヴァンテージ」は、このクラスのスポーツカーを選ぶ時に、絶対に外せない候補車の1台である。
1.6トンの軽量アルミボディ、大排気量で自然吸気のV8エンジン、トランスアクスルによる前後重量配分など、スペックだけ見てもFRスポーツカーの王道をゆく。
過去、某自動車専門雑誌の長距離テストで1500kmほどを一気に走ったことがあり、繊細にして豪快な走りを大いに堪能した。その記憶は今も鮮明に残っている。今回のクルマは2ペダル式MT車ということで、さらなる拡販が予想されるが……。気軽にサインして1500万円が払える人を対象とするならば、「マセラティ」にしても「ポルシェ911」にしても、セールスマンは、さして内容を気にすることなく高価なほうのATを勧めるだろうな、とは思う。
でも、ヴァンテージはMTを選んだ方がいい。クラッチミートの繊細な感覚は、このスポーツカーを操る快感を、より味わい深くするからだ。