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トップインプレッション(リスト)フォード・フィエスタST(FF/5MT)【短評】 (08.01.09)
インプレッション
フォード・フィエスタST(FF/5MT)【短評】
【スペック】全長×全幅×全高=3920×1680×1445mm/ホイールベース=2485mm/車重=1130kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(155ps/6000rpm、19.4kgm/4500rpm)/価格=249万円
 FWD版エリーゼS
フォード・フィエスタST(FF/5MT)
……249万円(車両本体価格)

「フォード・フィエスタST」は名門「フォード・チームRS」が送り出すコンパクトホットハッチ。その中身の濃さは諸元だけでは到底分からないものだった。

『CAR GRAPHIC』2007年10月号から転載。



 流儀どおりの手法
フォード・チームRSという集団は相当のテダレだと思う。WRCやJWRCでのラリー活動に加えて、フォードのハイパフォーマンス・ロードカーの開発も手掛ける彼らは、フォーカスSTやモンデオST220などを世に送り出してきたわけだが、その末弟に当たるフィエスタSTとの出会いによって、われわれはまた一本取られてしまった。なにせ彼らはロードカーの商品哲学に「速くて敏捷性があること」を掲げ、しかもいっぽうで「毎日のショッピングにも使えること」とも謳っている。文章にするとさほど驚きがないかもしれないが、その敏捷性というヤツ、これがちょっと並みじゃないのだ。

チームRSが、3ドアのフィエスタをベースに「ST化」するに当たっては、フォーカスSTの場合と同じ手法が採られた。すなわちサスペンションに関しては、基本骨格を成すフロントのサブフレームが強化部品に代えられ、リアのトーションビームも38.5%剛性アップした専用品(53.0→73.4mkg/deg)を使用している。スプリングレートは前45.5%、後13.3%それぞれ強化され、ダンパーも減衰力を高めたモノチューブ式の特製品に、さらにアライメントにも大胆に手が入り、フロントのキャンバー値は標準モデルの−0°39′に対して、−1°13′という強いネガティブキャンバーが与えられている。

むろん直進性との折り合いをつけるためトー角はイン1.1mmまで減らされているが(標準モデルはイン3.1mm)、ステアリング・ギアレシオが速められていることも含めて、いかにSTがステアリングの初期レスポンスと追従性に重きを置いているかわかるだろう。フロントの258mm×22mmベンチレーテッドディスク・ブレーキに、先代のフォーカスST170から借用した大型キャリパーを組み合わせるなどストッピングパワーの確保にも抜かりなく、さらに205/40R17サイズのピレリPゼロ・ネロもSTの専用スペックとなる。



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