昨2007年2月に登場して以来、搭載車種を拡大してますます勢いを増しているフォルクスワーゲンの最新パワーユニット「TSI」の最新版は、またも注目の内容を誇っている。
まずエンジンは、排気量1.4リッターの直噴ターボ。ツインチャージャーではない。そしてトランスミッションは、何と7段のギアを持った新しいDSGが組み合わされる。いよいよ発表されたこのパワートレインを載せた「ゴルフ」を、スペインはバルセロナ近郊でじっくりテストしてきたので報告したい。
最高出力170psを発生する1.4リッターツインチャージャーTSIが、従来の2.3リッターV5と、そして140ps仕様のTSIが2.0リッターFSIと、それぞれ置き換えられたように、最高出力122psを発生する新しいTSIは現行の1.6リッターFSI(116ps)に代わる存在と位置づけられている。
1.4リッターのエンジン本体はツインチャージャーTSIとベースを同じくするもの。ただし、大型ターボチャージャーの装着による低回転域のトルクを補う目的で採用されていたスーパーチャージャーは取り外されており、その代わりターボチャージャーは小径のものが用いられている。
違いはそれだけには留まらない。新たにインテークマニホールド一体型の水冷式インタークーラーが採用されたほか、吸気抵抗となるタンブルフラップなしに燃焼室内に有効なタンブル流をつくり出すよう吸気ポートの形状を改め、インジェクターも最新のものを搭載、さらに各部の軽量化を施すなど、広範囲に手が入れられている。
その結果、スペックは最高出力122ps/5000rpm、最大トルク20.4kgm/1500〜4000rpmをマーク。1.6リッターFSIに対して最高出力は6ps、最大トルクは実に4.6kgmも向上しているのだ。