トップインプレッション(リスト)アウディA5 3.2FSIクワトロ(4WD/6AT)【短評】 (08.02.22)
インプレッション
アウディA5 3.2TFSIクワトロ(4WD/6AT)【短評】
【スペック】全長×全幅×全高=4635×1855×1375mm/ホイールベース=2750mm/車重=1670kg/駆動方式=4WD/3.2リッターV6DOHC24バルブ(265ps/6500rpm、33.7kgm/3000-5000rpm)/価格=695.0万円(テスト車=777.0万円)
 頂点に立つクルマ
アウディA5 3.2FSIクワトロ(4WD/6AT)
……777.0万円

アウディが放つ、スタイリッシュな新型クーペ「A5」。お家芸の4WDと新たな電子制御がもたらす乗り味を、雪が残る一般道で試した。

「A5」の心臓は、3.2リッターのV6。上級グレードの「S5」にはV8ユニットが積まれる。
 過去最良のデザイン
「A5」は、アウディにとって久々に復活したクーペモデルだ。スタイリングはシングルフレームグリルを始め、これまでのアウディデザインの流れを、さらに進めたもの。すなわち、しっかりとディテールまで煮詰めてあり、揺るぎない完成形をなす。

新しい試みとして、コーナー部分を上手に処理して、前後のオーバーハングを短く見せた。サイドのキャラクターラインは直線的なものからうねりのある曲線に変更。ロングノーズとあいまって、ちょっとクラシックに装った。スタイリッシュなカッコよさだけでなく、自動車らしい形としての魅力に溢れている。個人的には新旧問わず過去最良のアウディデザインだと思う。

このロングノーズとショートオーバーハングを実現できたのは、駆動系のレイアウト変更を施したからだ。もともとアウディは縦置きエンジンをアクスルの前に置くので、オーバーハングは相当に長かった。この「5」シリーズも、高性能な「S5」ではV8エンジンを同じ場所に詰め込む。そこで今回は、クラッチとデフの位置を入れ換えて、ドライブシャフトを前に出すことにより、相対的にオーバーハングを詰める努力がなされた。

伝統のフルタイム4WD「クワトロシステム」は、「RS4」や「S6」などと同じ前40%後60%の基本トルク配分をセンターデフで固定しつつ、回転差をごまかさずに受け止め、さらに前後配分に微調整を加えるもので、最終的にはセルフロック機構も備える。
電子制御などという便利な言葉を隠れ蓑に、センターデフを持たない4WDもあるなかで、追求され尽くした実績による、確固たる自信に満ちた方式が継承されている。この方式こそ、現在考えうる最も完璧な組み合わせで、世界で一番の技術力を持つであろうアウディの面目躍如たるところだ。 



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