“最高出力435psの5.2リッターV10”なんて聞くと、凄まじく速いんだろうなぁと思うと同時に、パワーを持てあましそうでコワイと不安になる。でも、アウディの手にかかればそんな心配は一切無用。腕自慢のドライバーにかぎらず、高性能を支配できるのがアウディ「Sモデル」の伝統である。
それを支えているのが、アウディのお家芸ともいえるフルタイム4WD「クワトロ」であるのはいうまでもない。テクノロジーで荒々しさを包み込み、クワトロによって強大なパワーを手なずけるアウディ流のクルマづくりこそ、ラクシャリースポーツ市場で戦うこの「S6」の武器なのだ。
それだけに、スポーツモデルならではの刺激が欠けるのかもしれないけれど、日々の生活でも快適に使えて、いざとなればスポーツカー顔負けのパフォーマンスを発揮するS6は、「A6」の最上級グレードにふさわしい才能の持ち主といえるだろう。