昨今デビューのシトロエン車は、なかなか“うまいところ”を突いてくる。
「シトロエンらしい」と、きっと多くの人がそう感じるであろう独創性を内外装のルックスでしっかりとアピールしつつ、一方でその操作系などは「使い辛さを招くほどの身勝手さ」を巧みに回避する。そんなサジ加減がなかなかうまい。
「C4」「C6」と、そんな印象を感じさせるモデルのデビューが続いただけに、新しい「C5」の仕上がり具合にも大いなる期待が寄せられる。そして今、新型C5が目の前にある。ここはヨーロッパの……というよりユーラシア大陸の最西端にある、ポルトガルはリスボンの街なかにあるホテル前。新しいC5の国際試乗会は、そんなロケーションからスタートを切った。
ネーミングこそ継承をしたものの、従来型のC5とはまったく趣を変えた新型のスタイリング。例によって“ダブルシェブロン”から発展したワイドなグリルがシトロエン各車との共通性をアピールする。けれども、新しいC5のスタイリングには、C4やC6の場合とはちょっと異なった賛否両論が生まれるかもしれない。それは主にリアビューに起因する。
個人的にも今度のC5のリアビューは、トランクリッドの形状やテールランプのデザインに「ちょっとアウディとBMWが入っている」と、感じた。