BMWマーケティングおそるべし、である。
「1シリーズカブリオレ」は、ボディの下半分をひと足先に出たクーペとほぼ共有するのに、エンジンはまるで違う。クーペが306ps/40.8kgmを発生する3リッター直列6気筒ツインターボの「135i」なのに、カブリオレは2リッター直列4気筒の「120i」。156ps/20.4kgm。パワーもトルクも半分だ。
ヨーロッパではカブリオレにもストレート6は積まれるのに(クーペに4気筒ガソリンエンジンの設定はない)、日本はなぜここまで区別するのか。インポーターに訊ねたら、このクラスの輸入車で後輪駆動は皆無なので、クーペでは走りをアピールすべく135iにしたが、カブリオレはフォルクスワーゲンやプジョーなどライバルが何車種か存在するので、それらと同じ排気量の120iで価格競争力を持たせたのだという。
プライスは434万円。ボディ形態だけ考えれば、クーペより高いはずのカブリオレが、逆に100万円以上安い。最大のライバルとなるだろう「フォルクスワーゲン・イオス2.0T」さえ10万円下まわる。たしかに相手はリトラクタブル・ハードトップを持ち、ターボエンジンを積むけれど、同じクラスのVWよりBMWが安いというのは衝撃的だ。