「40系」と称された“ジープルック”の「トヨタ・ランドクルーザー」。1960年の発売以降、四半世紀近くセールスが続けられ今でも世界各国で名車の誉れが高い。「トヨタFJクルーザー」とは、そんなヨンマルのアイコンをデザインに採りいれたいわゆるノスタルジックカー。2006年から北米マーケット限定で発売されているモデルだ。
郷愁を呼び起こすフロントマスクを備えたモデルだが、“レトロカー”と称されるモデルたちと一線を画すのは、そのデザインがノスタルジーの演出だけにとどまらず、たとえばサイドビューなどには新たなスタイリングの提案も盛り込んだ点にある。ハードウェアも、このモデルがベースとするのは日本でいうところの「ランドクルーザー・プラド」。すなわち、ボディ骨格には屈強なフルフレーム方式を採用するなど、見た目だけではなくその構造上もヨンマルに敬意を表した本格的なオフローダーとしての内容を備えるのだ。
米国旅行の折に運よく触れることができたのは最新の2008年モデル。以前のモデルと異なる点は、全席対応のカーテンエアバッグが標準装着され、ビルシュタイン製ダンパーやラグ溝タイヤ、リアのデフロックなどといった本格的なヘヴィーデューティ装備が“オフロードパッケージ”としてオプション設定されるところある。
6段MT(!)や後2輪駆動モデルも用意されるFJクルーザーだが、今回借り出したのは4WDの5段AT仕様。オプションとして、キーレスエントリーやバックソナーなどからなる“コンビニエンスパッケージ”や、ダッシュボード上の3連マルチインフォディスプレイ、サブウーハー付きアップグレードオーディオなどがセットの“アップグレードパッケージ”が装備される。これだけ付いても価格は、3万868ドル(約320万円)となかなかリーズナブルだ。