クリック感が小気味よいシフトセレクターを「コンコン!」と2度手前に引く。すると、Sトロニックは瞬時に6速から4速へシフトダウン。スムーズにエンジン回転が上がり、いかにもヌケのよさそうなバリトンの排気音が盛り上がる。
「アウディTTS」は、がらがらに空いているアウトバーンの追い越し車線をスムーズに加速。
ミュンヘンからアウディ本社のあるインゴルシュタットへ向かった――
こう書くと、フツーの高性能車だ。けれども実際にステアリングホイールを握る身としては、フツーには思えない。「アウディTT」のシリーズ最強モデル、「TTS」のドライブフィールからは“新しい匂い”がプンプンする。
じゃあ、どんな風に新しいのでしょう? たとえば通常、高性能バージョンのパワーアップは「オーディオのボリュームを上げる」ようなイメージだ。でもTTSは、ボリュームを上げると同時に音質も向上させている感じなのだ。