いまやミニバンとコンパクトカーばかりがもてはやされる日本市場に、ミニバンの生みの親であるクライスラーが最新モデルを送り込んできた。1983年登場の初代から数えて5代目にあたる「グランドボイジャー」だ。
先代では、標準の「ボイジャー」とロングホイールベース版のグランドボイジャーのふたつが用意されていたが、5代目はロングホイールベース版のみのラインナップ。
スリーサイズが全長5145×全幅2005×全高1755mmのグランドボイジャーは、“ミニ”バンというのがはばかられるほど立派なサイズである。ボディ全体が丸みを帯びていた旧型に対して、新型は「クライスラー300C」を担当したデザイナーが手がけただけに、スクエアなフォルムが印象的。そのせいでサイズアップはわずかであるにかかわらず、実物を目の当たりにすると数字以上に大きくなったように思えるのだろう。
特に、ルーフに向かってすぼんでいたデザインをやめたのが効いているに違いない。おかげで、日本車っぽいというか、個性が薄れたようにも思えるが、装備や機能といった部分にはグランドボイジャーらしさを色濃く残しているのはいうまでもない。