水平対向4気筒エンジンを積んだミニバンといえば、真っ先に思い出すのが「ランチア・メガガンマ」だ。
なにそれ?という人は
「イタルデザイン・ジウジアーロ」のウェブサイトをごらんいただきたい。「マイルストーン(Milestones)」のコーナーの最初に出てくる、1978年生まれのこのコンセプトカーこそ、いま日本の道を埋め尽くしている、すべてのミニバンのルーツなのである。
ベースの「ランチア・ガンマ」はフラット4を縦置きした前輪駆動車。そのパワートレインを流用してメガガンマは作られた。だから、スバルがミニバンを出すという噂を聞いた瞬間から、脳裏にはメガガンマの姿が現れて消えることがなかった。でも試乗会場に着いた僕を迎えてくれたのは、ゴハンを食べすぎたレガシィツーリングワゴンのようなクルマだった。
全長×全幅×全高=4740×1775×1660mmとレガシィよりやや大きなボディは、エンジンルームとキャビンが明確に独立したパッケージングから、グリルやサイドウィンドウなどのディテールまで、徹底してレガシィ流。エクシーガ改め「レガシィ7(セブン)」とでも呼んだほうが正しいかもしれない。
でも、レガシィの呪縛から解放してあげたほうが、もっとスタイリッシュにできたんじゃないだろうか。
そんなことを思いつつ乗り込んだ前席は、インストゥルメントパネルの造形だけでなく、着座位置まで同社の「インプレッサ」や「フォレスター」に近い。ATのセレクターレバーはフロアから生えているから、3列シート車という感じがしない。なお、シート地はモケットとオプションのレザーが用意され、前者のほうがカラダになじんで心地よかった。