外観はフツウのセダンのまま、軽くエンジンをチューンして、アシも固め、ちょっと同類とは違う優越感を味わう――という世界は、昔から好き者の間で支持されてきた。
その手法をメーカー自身でやってしまったのが、クラウンでいえば「アスリート」シリーズ。しかし、数が増えて一般化すれば、更に上を目指すのが世の習い。とはいえ、排ガスや安全性など法規との絡みもあり、そう簡単に素人が手を出せる領域ではない。そこにモデリスタやトムス、TRDといった、メーカー側近の会社が活躍する余地がある。
現行クラウンのモデルチェンジに伴い、モデリスタから発売になったのは、クラウン・アスリートをベースに、スーパーチャージャーで軽くチューンした仕様。「+M スーパーチャージャー」なるコンプリートカーである。価格は、素の3.5アスリートで644万5000円。本革シートや電動サンシェードなどを加えた「Gパッケージ」が724万5000円だ。
チューンのポイントは、3.5リッターV6の排気量や圧縮比はそのままに、スーパーチャージャーを付加して360ps/6400rpm と50.8kgm/3200rpmにパワーアップしたエンジン。20mmローダウンされたサスペンション。専用のエンジンカバーや、「SUPER CHARGER」「+M」の専用エンブレムなどである。
この手の市場はドイツ車の独壇場でもあるが、外来者に荒されてたまるか、という国産車の意地の見せどころでもある。