あれこれスペックを読み込むよりも、まずは乗り込んで真っ直ぐな道をしばらく走ってみればいい。STI=スバルテクニカインターナショナルが、その知識とノウハウをフルに活かしてつくり上げた「レガシィS402」の本当の価値を知るには、何よりそれが一番である。
ステアリングの操舵力は決して重くはないが、それでいて直進を保持するのも非常にラク。それはボディとサスペンションの動きが高い精度で連関しているからだろう。路面のうねりを拾っても、硬過ぎないサスペンションがしなやかに動いてそれを吸収し、車体を上下に煽ることなく、また余計な修正舵を求めてもこない。レガシィS402は、そうやって当たり前のように直進していくが、それは決して、どのクルマも当たり前にできていることではないのだ。
もし、直進だけでは今ひとつピンと来なかったとしても、ひとつふたつコーナーをクリアすれば、今度こそ納得するに違いない。ステアリングを切り込んでいく瞬間、掌にはタイヤが横方向のグリップを発揮していくさまがありありと伝わってくる。ほんの指1本分の操作にさえ、その反応はダイレクト。ロール自体は決して小さくはないし、タイヤだって殊更にグリップ指向というわけではない。しかし、そんなふうにすべての挙動が操作とピタリ一致するため、持てる旋回力を容易に、余さず使い切ることができるのである。