アウディの「Sモデル」とは、メルセデスの「AMG」やBMWの「M」にあたるハイパフォーマンスカーのことで、「S4」「S5」「S6」「S8」という具合に、各モデルの最上級グレードとしての役割も果たす重要な存在だ。そんなとびきりスポーティなモデルが、2代目にしてついにTTにも登場。名前こそ「TTS」だが、れっきとしたSモデルである。
ドイツ本国ではクーペとロードスターが用意されるTTSだが、日本に導入されるのはクーペのみ。その特徴として真っ先に挙げておきたいのが、段違いにハイパワーな2リッター直4ターボエンジンだ。2.0TFSI、すなわち、2リッターの直噴ターボエンジンは、大径タービンの採用に加え、各部の見直しなどにより、ベーシックグレードの2.0TFSIに対して72ps(53kW)と7.1kgm(70Nm)アップの、272ps(200kW)と35.7kgm(350Nm)のパフォーマンスを手に入れているのだ。
このパワーを地面に伝えるのは、ハルデックス・カップリングを用いたフルタイム4WDのクワトロシステム。トランスミッションはデュアルクラッチの2ペダルシステムである6段Sトロニックで、メーカーによれば、0-100km/hの加速タイムはわずか5.2秒。ライバルのケイマンS(MT)を凌ぐ駿足ぶりである。